1億ドルの記憶
オペレーターは気を失った。きみはありあわせのコード類で彼の手足をしばり、さるぐ
つわもかませた。そうしておいて、オペレーターが向かっていたディスプレイを見た。こ
れは大きい方のコンピュータの端末だ。カタカタ音をたてているのは、小さい方である。
コンピュータは、操作者にパスワード(暗証番号)を要求していた。これを入れないと
コンピュータは動かない。
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すでにそう表示されている。画面のようすから推測すると、もう1つ数字が必要だ。
どうやらあのオペレーターは、4けたのパスワードの初めの3つを入れたところで振り
返ったらしい。ばかに中途半端な段階での行動だが、きみの気配を察したのかもしれない。
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