1億ドルの記憶
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    1億ドルの記憶

  きみは市川をホテルの玄関まで見送った。さわやかな青空だった。彼とわかれたあと、

きみは付近を一回り散歩することにした。

  少し歩くと公園があった。きみは中へ入る。後に黒いスーツの2人づれが迫っているこ

とに、きみは気がつかなかった。胸に菱形と稲妻のバッジが光っている。もっと

も彼ら自身も、自分たちの背後に別の2人づれがいることに気づいてはいない。

  小さいながらも、木の多い公園だ。きみは、ちょっとした林に入った。周囲から死角に

なる場所である。光神会の2人がきみに急接近した。

  ハンマーのような凶器をどこからか出し、きみのすぐ後ろで振り上げた。気を失わせる

だけの意図なのだが、きみは殺気を感じ、振り向いた。

  いままさにハンマーが振り下ろされようとしたとき、ブシュッという鈍い音。(消音ピ

ストルだとあとで分かった)  ハンマーはふっとび、持っていた男の手首からは鮮血が吹

き出す。光神会のもう1人、ヒゲの男は、あわててピストルを構えきょろきょろと敵を探

す。もはやきみどころではない。

  鈍い音がふたたび響き、ヒゲ男のピストルも宙を舞う。きみの視界のすみで、別の2人

づれが走り去った。彼らの顔が見えたのかどうか、きみは自分でもよく分からなかった。

  倒れているやつらのバッジを見て、光神会が襲ってきたことは分かった。きみをずっと

尾行していたか、さもなくばあらためて発見したのだろう。だが、助けてくれたのはだれ

か?

  ともかく、まきこまれてはめんどうだ。きみも急いで現場を離れた。



  自分の身元調べをつづける



    身元調べはこれぐらいにしておく