1億ドルの記憶
きみはすでにホテル備え付けのスリッパに履き替えていた。脱いであった靴の、まず右 を手にする。 あちこちから眺め回し、振ってみたり放り投げたりするが、これといって変わったとこ ろはない。 次に左の靴をとる。これも、変わった点はない。 きみは靴をあきらめた。が、念のため、左と右を同時に上下左右から観察した。 おや? 靴の裏、かかと部分のデザインが左と右で少しちがう。別々に見ていたら気が つかなかったが、右にだけ妙な線=切り込みがある。 きみはそこを、鉛筆の先でつついてみた。あれこれしているうちに、かかとの一部がポ ロッと外れた。小さな空洞があり、鍵が1つ隠されていた。 きみ自身の調査をさらにつづけよう。 次のシーン