1億ドルの記憶
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インタラクティブノベル(R)No.3
1億ドルの記憶
きみはフロントで東京の電話番号簿を借りた。(いくらなんでも全国の電話番号簿を見
る余裕はない。都民であることに賭けよう)
覚悟していたものの、すごいボリュームだった。数年前から、東京の電話番号簿は区ご
との別冊になっている。つまり23区の電話番号簿は23冊に分かれるのだ。このため、
〈23区内に住んでいる(オフィスがある)のは確実だが、どの区かはわからない〉とい
う人(会社)の番号を探すのは――23区まとめて1冊の時代には容易だったが――いま
や非常にめんどうな作業になっていた。
きみは気長に、1冊ずつ見ていった。幸い、多くない姓で、1つの区に1人いるかどう
かだった。23区全体で、10人ほどだ。
そこから、特殊な職業など、あきらかにきみではないものを除くと、6人が残った。住
所でいうと、渋谷区・港区・大田区・目黒区・新宿区・世田谷区である。その中にきみが
含まれているだろうか。
電話すればヒントが得られるかもしれない。
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