1億ドルの記憶
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    1億ドルの記憶

  きみはフロントで東京の電話番号簿を借りた。(いくらなんでも全国の電話番号簿を見

る余裕はない。都民であることに賭けよう)

  覚悟していたものの、すごいボリュームだった。数年前から、東京の電話番号簿は区ご

との別冊になっている。つまり23区の電話番号簿は23冊に分かれるのだ。このため、

〈23区内に住んでいる(オフィスがある)のは確実だが、どの区かはわからない〉とい

う人(会社)の番号を探すのは――23区まとめて1冊の時代には容易だったが――いま

や非常にめんどうな作業になっていた。

  きみは気長に、1冊ずつ見ていった。幸い、多くない姓で、1つの区に1人いるかどう

かだった。23区全体で、10人ほどだ。

  そこから、特殊な職業など、あきらかにきみではないものを除くと、6人が残った。住

所でいうと、渋谷区・港区・大田区・目黒区・新宿区・世田谷区である。その中にきみが

含まれているだろうか。

  電話すればヒントが得られるかもしれない。



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