1億ドルの記憶
きみは、スチール机に手を触れる前に、まずじっくりと見つめた。右から左から、上か
ら下から……おや?
机の背面に、細いコードが垂れ下がっていた。その端は、じゅうたんの下に消えている。
何かの警報装置だろうか。もしそうだとすれば、この机にうかつに手をつけるのはやば
い。しかし、鍵がかかっていないことをはじめとして、この部屋に秘密や貴重品の雰囲気
はあまりないが……
机には上・中・下と3つの引き出しがある。
引き出しをあける
あけない