1億ドルの記憶
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インタラクティブノベル(R)No.3
1億ドルの記憶
コンピュータだけが動いているのか、人がいて操作しているのか。だが、この部屋には
重要な資料があるような気がした。よし、入ってみよう。
きみはできるだけそっとドアのノブを回した。ゆっくりとドアをひく。ほんの数ミリの
すきまができた。そこから中をうかがうと、大小2台のコンピュータがあって、やはりオ
ペレーターがいる。しかし、いるのは1人だけで、ドアに背中を向けてディスプレイをに
らんでいる。
コンピュータ本体だけでなく、プリンターやディスク装置もいくつか見える。やはり、
それぞれ大小があり、オペレーターの脇のサイドテーブルには、数枚のマイクロフロッピ
ィがきちょうめんに並べられている。
きみはドアをさらに開き、部屋に片足を踏みこんだ。オペレーターはキーボード操作に
神経を集中しており、きみにはまったく気がつかない。きみは全身を室内に入れ、背後で
ドアをしめた。
1歩1歩、きみはオペレーターに後から近づく。手が届くとろまで距離をつめたとき、
オペレーターはくるっとイスを回し、振り向いた。
きみは、頭より先に手が動いた。にぎりしめたこぶしが、あっけにとられたままのオペ
レーターのみぞおちにくいこんだ。彼は「ううっ」という小さなうめきとともに、イスか
ら崩れおちた。
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