1億ドルの記憶
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インタラクティブノベル(R)No.3
1億ドルの記憶
きみもあわてたが、彼らがくつろいでいたぶん、きみの対応の方が早かった。彼らにマ
ンガを捨てて武器を手にとる時間を与えず、きみはピストルを構え、いちばん弱そうなガ
ードマンに向かってどなった。
「動くな! おい、おまえ、ほかの連中に手錠をかけろ」
指されたガードマンは、困ったようすでほかの男たちと顔を見合わせた。
「早くしろ!」
おどしのため天井に1発撃つと、彼は青くなった。壁にかかっていた手錠を急いで取り、
ほかの連中をつぎつぎと拘束していった。終わると、指示を待つようにきみを見る。
「よし、最後はおまえだ」
きみはその男に手錠をかけて聞いた。
「この部屋の鍵はどれだ」
やつらの1人があごで、半開きの引き出しを指す。確かに、1つの鍵が見える。きみは
それを手にした。
「ほかに仲間は何人いる」ときくと、「これだけだ」と答えが返る。
きみは半信半疑のまま、室内のガードマンたちから目を離さず後ずさりし、背中でドア
を押して廊下に出た。ドアをしめ、外からロックした。
もちろん、気休めにすぎない。手錠にせよドアにせよ、やつらは合鍵を持っているはす
だ。でも、少しは時間がかせげるだろう。
(弾の数を1つ減らす)
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