1億ドルの記憶
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    1億ドルの記憶

  きみはそのドアをあけた。流れ込む空気は、かすかに潮の香りがする。目の前は東西方

向の路地だ。

  ドアから外へ出るときみは右へ、つまり路地を東へ走った。数m進むと、路地は南北に

伸びる広い通りと交叉する。そこには、少しではあるが、人や車が行き来している。



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