1億ドルの記憶
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          インタラクティブノベル(R)No.3

    1億ドルの記憶

  警察・警官は、都道府県単位で組織され動いている――ということになっている。しか

し、ごく一部の政府高官しか知らないことだが、内閣直属の警察(特別捜査官)組織があ

る。「警察」といっても名目だけで、活動の実態は警察とはまったく異なる。人数・装備

・予算などすべて極秘、もちろん、一般の捜査はしない。

  その組織の長が、内閣官房長官室で報告をしていた。

「淀田商事の1億ドル、向こうから持ってきました」

「ご苦労だった」と長官が答える。「ところで、鷹見は泳がせるのかね」

「淀田商事が捜査をのがれるため政府要人に“献金”したことを、鷹見は安西から聞いて

いるかどうか……聞いていれば口を封じなければならない。われわれは、それが不明のう

ちは彼を光神会からガードしました。逆に香港では、1億ドル確保のため、消すチャンス

を狙ったのですが、金がこちらの手に入り、その必要がなくなりました」

  長官はパイプに火をつける。特別捜査官はつづける。

「しかも鷹見は、すべてを光神会のしわざだと思いこんでます。われわれだとは夢にも思

っていません。これ以上ことを荒立てるには及ばないでしょう」

  だが、彼=特別捜査官も知らないことがあった。大香港銀行の1億ドルは、まるまる国

庫に入るのではない。巧妙な数字操作で少なからぬ部分を“ピンハネ”し、一部の高官た

ちが山わけすることになっていたのだ。

  きみは、幸か不幸かそんなことを知るよしもなく、〈日本人初の宇宙飛行士〉から〈た

だの市民〉にもどり、鈴音とのひとときをすごしていた……



                     *    *    *



  きみは1億ドルを得ることも、淀田商事被害者救済もできなかった。命を落とさなかっ

たのは救いだが、宇宙飛行士としてスターになることもできなかった。

  きみの人生感が「実を捨て名をとる」「名を捨て実をとる」「名も実もさておき、人助

けしたい」のいずれであろうと、このラストでは不満足だろう。もっと良い結末を目指し

て、もう1度チャレンジしてみよう。



     もう1回チャレンジ




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