1億ドルの記憶
          (C)雅 孝司1998 禁・無断転載   歓迎・事前相談転載
           ご意見・ご希望・お問い合せは pga00132@niftyserve.or.jp

          インタラクティブノベル(R)No.3

    1億ドルの記憶

  警察・警官は、都道府県単位で組織され動いている――ということになっている。しか

し、ごく一部の政府高官しか知らないことだが、内閣直属の警察(特別捜査官)組織があ

る。「警察」といっても名目だけで、活動の実態は警察とはまったく異なる。人数・装備

・予算などすべて極秘、もちろん、一般の捜査はしない。

  その組織の長が、内閣官房長官室で報告をしていた。

「淀田商事の1億ドル、押さえられませんでした。申しわけありません」」

「やむをえん。1億ドルあれば、国税庁が喜んだのだが……」と長官が答える。「ところ

で、鷹見は泳がせるのかね」

「淀田商事が捜査をのがれるため政府要人に“献金”したことを、鷹見は安西から聞いて

いるかどうか……聞いていれば口を封じなければならない。われわれは、それが不明のう

ちは彼を光神会からガードしました。逆に香港では、消すチャンスを狙ったのですが、彼

は何も聞いてないことが分かり、その必要がなくなりました」

  長官はパイプに火をつける。特別捜査官はつづける。

「しかも鷹見は、すべての襲撃を光神会だと思いこんでます。われわれだとは夢にも思っ

ていません。これ以上ことを荒立てるには及ばないでしょう」

  だが、彼=特別捜査官も知らないことがあった。政府が大香港銀行の1億ドルをおさえ

たとしても、まるまる国庫に入るのではない。巧妙な数字操作で少なからぬ部分を“ピン

ハネ”し、一部の高官たちが山わけすることになっていたのだ。

  きみは、幸か不幸かそんなことを知るよしもなく、〈日本人初の宇宙飛行士〉から〈た

だの市民〉にもどって、鈴音とのひとときをすごしていた……



                     *    *    *



  きみは、宇宙飛行士としてスターになることはできなかったが、1億ドルを得ることが

できた――使い方はともかく。

  きみの人生感が「名を捨て実をとる」「名も実もさておき、人助けしたい」のいずれか

であれば、これはベストの結末である。

  ただ、きみが「実を捨て名をとる」という主義ならば、もっと良い結末が用意されてい

る。それを目指して、もう1度チャレンジしてみよう。



     もう1回チャレンジ




インタラクティブノベル(R)No.1 オカルト館の秘密 インタラクティブノベル(R)No.2 Zファイルを狙え 雅孝司をめぐる?女性たち・・・・へのリンク 日本パズル作家名鑑 今週の1発ジョーク・これまでの総集編 世の中解せないことばかり月刊「極楽Windows」(ソフトバンク)連載 バズル作家は眠らない月刊「お絵かきパズルランド」(白夜書房)連載 パズルに強くなる24の方法月刊「パズル王国」(角川書店)連載 『面白くてやめられない 漢字パズル』中経出版 『面白くてやめられない 直感パズル』中経出版 『EQパズル』PHP研究所 『日本語のオニ』祥伝社ノンブック 『ゲームクリエイターになりたい!』KKベストセラーズ 『セガサターンネットワークス 究極本』KKベストセラーズ 『算数オリンピックに挑戦』講談社ブルーバックス 雅孝司 プロフィル&主要作品リスト 雅孝司ホームページへ