1億ドルの記憶
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インタラクティブノベル(R)No.3
1億ドルの記憶
きみは、あの漂流者たちが多少気になった。きみに危害を加える目的で漂流者を装い、
船に乗り込んできたのだとしたら?
顔を合わさない方が無難だ。
でも、それは考えすぎだろう。きみは船室を出て、レストランに向かった。
とくに変わったこともなく、夕食はすんだ。きみは部屋に戻る。そのとき、きみの後を
つける者がいたのに、きみは気づかなかった。
数時間後、東の空がわずかに白くなりはじめたころ、波の音にまぎれたかすかなカチャ
カチャという音で、きみの眠りは妨げられた。といっても、きみはまだ半分ねぼけまなこ
だ。音はドアの方からする。船室のドアを針金であける音だった。
きみの心と体がようやく目ざめたときは、すでに遅かった。2人の男――例の漂流者――
が船室内にすべりこんできた。1人はピストルを構えている。
(光神会の手先か?)
しかし、ピストルの男の顔をよく見て、きみははっきりと思い出した。いつか光神会か
ら助けてくれた男だ。しかし、いまはきみにピストルをつきつけている。なぜ? いった
い
何者?
彼らは無言のまま、きみに甲板に出るよううながした。やむをえずきみは従う。
3人が甲板に上がると、少し濡れていて、すべりそうだ。いつのまにか雨が降ったらし
い。いまはやんでいるとはいえ、この天候、まして深夜に、ここへ上がってくる者はまず
いない。
ピストルを持っていない方の男が口を開いた。
「だれに頼まれた?」
「安西に頼まれた」と答える
黙っている